手術前について
誰でもS-ICDを植込めますか。
心電図検査を行い、S-ICD使用に適するかどうかの確認が必要です。
入院期間はどれくらいですか。
手術1日前に入院し、手術後を含めると約1週間です。
手術について
手術時間はどれくらいですか。
入室から退室まで約2時間です。
手術時に痛みはありますか。
個人差はありますが、痛みを感じないように麻酔で鎮静と鎮痛などの処理を行います。
全身麻酔で行いますか。
施設により異なりますが、手術中にはお薬で眠っていただくこともあります。
どのような手術を実施されますか。
基本的には胸の左側に1か所、胸の真ん中2か所の合計3か所を切開して機器の植込みを行います。
S-ICDの植込みと経静脈ICDの手術の違いは何でしょうか。
経静脈ICDと大きく異なる部分は心臓と血管の中にリード線を植込まないことです。
手術後について
手術後に痛みはありますか。
痛みには個人差がありますので、人によりその程度は異なります。
痛みが生じた場合は、基本的には飲み薬で対処します。
機器が植込まれた違和感はいつまで続きますか。
個人差がありますので明確には回答できませんが、違和感は時間の経過とともになくなります。
手術後の傷口はどれくらいで治りますか。
個人差がありますが、植込み4-5日後にはシャワーを浴びることができます。
また、1週間程度で傷口は治癒します。
どれくらい入院が必要ですか。
約1週間です。
機器が大きいと訴える患者さんはいますか。
機器を筋肉で覆うように植込みますのであまり目立ちません。違和感に関しては個人差がありますが、それは時間の経過とともになくなります。
S-ICDの植込みと経静脈ICDの手術後の見た目の違いはありますか。
衣服を脱いだ時に、経静脈ICDは正面から見て傷口が1か所で機器の部分が膨らんで見える可能性があります。それに対してS-ICDは正面から見て傷口が2か所もしくは3か所で機器部分の膨らみは目立ちません。
手術後の生活について
電池の寿命はどのくらいですか。
電池寿命は治療回数に影響を受けますが、通常数年間使用できます。
S-ICDシステムは電池を監視し、交換時期を知らせます。
交換時期については、担当医にご確認ください。
S-ICDシステムが電気ショック治療を行う頻度はどのくらいですか。
電気ショックの頻度は患者さんによってさまざまで、心臓の状態により異なります。
非常に速い心拍が検出された場合に、必要に応じて治療を行います。
S-ICDシステムの電気ショック治療は痛みを感じますか。
経静脈ICDまたはS-ICDシステムの植込み患者さんからは、電気ショック治療を受けたとき、心臓が軽くドクンとする感じから胸を蹴飛ばされた感じまで、幅広く報告されています。
通院はどれくらいの頻度で必要ですか。
経静脈ICDと同じで3か月に1回程度です。
身体活動に制限はありますか。
リード線を直接皮下に縫い付けますので、経静脈ICDと比較して制限は少ないです。
運動や性生活などの活動を行うことはできますか。
一般的に、活動的なライフスタイルに対応可能です。
回復後、通常の活動に戻れる時期については担当医の指示を受けてください。
車の運転はできるようになりますか。
運転の可否については、担当医にご相談ください。
旅行はできますか。
S-ICDシステムは旅行の妨げにはなりません。旅行中の相談先または連絡先については、担当医にご確認ください。旅行中は必ず患者手帳を携行してください。